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許してしまう妻を許してしまう夫

冬のコテージから始まった。

コテージ※実際のロケーションと画像は関係有りません。
始まりは忘れもしない2月の大雪
選挙の期日前投票を済ませたその足で
知り合いが所持しているコテージへ家族で泊まりに行った時の事。
有給休暇を使用し、掛け流しの温泉で癒される計画でしたが、
旅行の終盤は大雪によってだいぶ予定変更を余儀無くされました。


まずコテージのライフライン確保の除雪作業、次に併設しているテニスコートの雪掻き。
最初こそ見た事のない除雪グッズに盛り上がっていましたが
30分もしない内に疲労困憊になってしまいました。


「いやいやありがとう!お疲れ!夏にでもまた来て!」

その日宵の席で
乾杯の酒を注ぎながら、予想外の除雪作業を詫びるコウタさんは
近所に住み、夫婦共々親しくお付き合いをさせて貰っている間柄で、このコテージの主でもある。
今の勤務先は東京だが、田舎へ生活拠点を移すことも考え中である。

「あら、イイな私も私も」

と言いながら、居間に戻って来たコウタさんの嫁、ユカさんが晩酌に加わる。
ここからは子供抜きで大人達だけの時間である。
ユカさんは労働を労ってくれて、俺の肩揉みまでしてくれる。
ユカさんは気立てが良く、気遣いも自然で嫌味がない。

「あ〜〜マッサージなんかしてもらってるぅ〜」

と我が妻である果帆が居間へ戻って来た時には
ユカさんは俺に馬乗りで腰を揉んでくれています。


果「コウタさんいいんですかぁ?奥様にマッサージさせちゃって?」

コ「いーよいーよ」

果「ユカさんなんかすいません、ちょっと力仕事しただけで偉そうに」

ユ「いーえー、助かったのよー、果帆ちゃんもありがとー」

果「いーえいーえ、あたしは全然」

ユ「逆に旦那さんに乗っかっちゃって、大丈夫だった?」

果「もーそんなの全然!好きにしちゃって」

コ「どれ、果帆ママもやっちゃろう、おいで」

夫婦でマッサージを受ける。
奥さんが俺に、旦那が妻に、
俺はうつ伏せのまま、じわじわと興奮してくるシチュエーション。
無言で居ると想像が促進される一方なので
無理矢理妻の方を向いて口を開く

俺「果帆、夏にまた来ような・・・」

目に入って来たのは、椅子に座り、その背もたれに背を付ける事無く
コウタさんの施術を目を閉じて味わっている妻だった。
股間は疼き始めた。

俺「ユカさんありがと、俺も恩返ししまっせ」

半身で起き上がり、ユカさんの手を取ると
初めてこの人の手に触れた、と中○生の様な感想が一瞬頭を過った。
ユカさんは遠慮したが俺はいつになくなし崩し的に
ソファに座るユカさんの背後から肩揉みを始めた。

妻と比べて皮下脂肪が少ない身体という事が
分厚いスウェット生地の上からでもすぐに判った。

余談
俺はすっかりユカさんの人間性を好きになっていた。
出会った当初は外見に惹かれる事が無かったので思考停止していたが
沢山の会話、やりとりを繰り返す中で、非常に好感度が高かったのだと思います。
我々に対してもそうだし、人に対する気遣いや、子供に対する気配り。
好感度の具体例を挙げるのは難しいですが
トラブルやいざこざの多い女子校などの集団にユカさんが放り込まれたとする
しかし誰もユカさんの事は嫌いにならないイメージ、と言えば少し大袈裟か。
果帆はどちらかと言うと妬まれたりするし
兎に角ユカさんの様に敵が少ないタイプでは無い。


性的に初めて惹かれたのは、単純にもその肩揉み中の事だった。
髪の毛と肌から漂うミルキィな香りにも反応してしまった。
うなじも綺麗で産毛は殆ど見当たらない。
日焼けはしているがキメの細かい肌だった、
そして肩自体はかなり凝っている事も頑張り屋で働き者の彼女を表していると感じた。


テーブルを挟んだ向かい側には
笑いながら喘ぎ声に近いリアクションを発する果帆も刺激する。
俺はユカさんのうなじと自分の妻に目線を交互に奪われながら
ムラムラを加速させていく。

果「あーきもちー」
ユ「気持ちいいー」

観察途中で膨らみそうな妄想が、パシッと弾ける。
施術を受ける2人が絶妙なタイミングでハモって笑いが漏れたからです。


その後、4人で談笑を始め、徐々に暴露大会へ移行するのですが
深酒で寛ぎモードになった俺は目蓋が重くなり、眠りの世界へと落ちていった。

・・・

「ちょっとおーきーなーさーいー!もー!」

実際、どの位眠っていただろうか、身体を揺すられて目を覚ました。
声の主は妻で、その隣にも照明を背にして見えないが俺を覗き込む男の顔がある。
焼けた肌に白い歯のコントラストが印象的なその顔は見覚えが有ったが

「寝てる場合じゃない!・・・」

まず妻の強い口調の意味が解らない。
隣の男の名前も出て来ないが見憶え有る顔なのは確かだ。
遠くで笑い声が聞こえる。
笑いの主は、コウタさんだ。
・・・あ、そっか、ここはコウタさんのコテージ、じゃあこの見憶え有る男はコウタさんの弟の・・・

「タクジです」

会うのは2度目だ。
記憶のシナプスが繋がるまで時間を要したので、タクジに2度目の自己紹介をさせてしまった。
俺が寝てしまっている間に1人で遊びに来ていたのだろう。

次に情報処理が必要なのは妻の怒りの件だ。
妻は明らかに俺に対して不機嫌の矛先を向け続けている

妻・・・怒りの理由。

コウタさんは俺が紹介したランニング会に入会後、弟を連れて来るようになった。
俺は家が近所という事も有り、練習会の行き来をコウタさんの車に便乗させて貰う事も増えていた。
車内で3人が揃った時、たまたまコウタさんが果帆の話を持ち出し、それに興味を持ったタクジに帰るコールをせがまれ・・・

果「もしもーし」
俺「今○○だよ、これから帰るけど何か買って来てほしいもんとか有る?」
果「有る〜シュワシュワっとするもの〜シュワシュワ〜・・・」
俺「わ、わかった〜じゃね」プチッ

俺が焦って電話を切ったのは、
狙い通り、いやそれを上回る妻のハイテンションぶりに面食らう形となり、
2人が噴き出しそうになって居た為、笑い声が電話口に乗るとまずいと思ったのです。

言うまでもなく、その後の車内は笑いの渦に包まれた。

2人は笑い話として妻にその話をしたのだと思いますが
結局乗せられて携帯をスピーカーにして声を聞かせていた事が面白くないのと
俺が内緒にしていた事も怒りを二乗してしまった。
もしかしたらコウタさんとタクジが話を盛り気味で伝えた可能性も考えられる。

そこまで罪の意識がないことも有り、俺は妻に謝りながらも、顔がにやけてしまう。
つまり謝れば謝るほど、感情を逆撫でしてしまう悪循環に陥ってしまうのだが

タク「まあまあ果帆さん、シュワシュワ飲みやえーがー!」

タクジはそう言って果帆に飲み物を勧め
ユカさんとコウタさんは笑って俺たちを見ている。

何か居心地悪い気分・・・

果「返杯するからね〜」
タク「どーぞどーぞ」

居心地悪い原因が判明した。
初対面のはずである、妻とタクジの距離感が・・・
どう考えても近過ぎるのです。
くっつき過ぎなのです。
服の上からとはいえ身体をベタベタ触り合い、旦那の目前だというのに顔も近い。
タクジがグラスを持ち、果帆がタクジの腕を持ち飲み干そうとしている。
俺の眠気は徐々に覚めて来た。

俺「やめとけ〜やめとけ〜」

普段出さない高い声でおちゃらけつつ、タクジからグラスを奪い取った。

俺「やめとけ〜、この人達死ぬほど飲めんだからさ〜」

場の空気を乱さないように奪い取ったスパークリングワインは俺が空けましたよ。
眠気覚ましには物足りない位の、生温かく気の抜けたそれだったが、
すっかり覚醒した俺。
宵の席に居る皆と止んごとなき会話を繰り返すが
時間経過と共に、ぽつりぽつりと離脱者が出始める。

最初の離脱者はコウタさんだった。
ラーメンとお酒の薀蓄で場を盛り上げてくれました。
除雪作業はかなり重労働だったし、飲んだお酒の量もおそらく断トツ、疲労回復して下さい。
そんなコウタさんは東京に出て来てからしがらみなく付き合える人が居ない事が弱点か。
これは以前本人が俺にボヤいていた事も有る。

次の離脱者はタクジだった。
コウタさんと同じタイミングでユカさんに毛布を掛けられた時点から
牙を抜かれた野獣の様に徐々に戦意喪失となった。
交通機関すら麻痺気味な雪道で此処まで辿り着いたガッツは賞賛に値する。
弱点は付き合いが浅いので掴めていないが、敢えて言うなら
兄と離れられない事、依存気味な所か。

妻は後片付けを始めたところ足元がふらついていたので
俺が手伝うので寝室で先に休むよう言ったが聞き入れず
ユカさんが調理したツマミについて調理方法など質問攻め、
ユカさんからも休む事を勧めると流石に言う事を聞いて

大きく手を振りながら上機嫌で寝床へと消えて行った。
そんな妻の弱点といえば、天衣無縫、天真爛漫過ぎる性格と・・・後述します。

さて俺は
大した量のアルコールは飲んで居ないので酔いの序の口
後片付けを手伝うことにする。
俺に背を向けシンクの前に立つ、ユカさんを分析する。

・・・うーーん
抱きつきたい(笑)

しかし隙が有るようで全然隙が無い、というのがユカさんの弱点。

と言い切るのは思考停止の要因というか、単なるチキン野郎の遠吠えか
会話の中からは
望郷の念が強く、都会で抱える孤独感、2人目子作りしたいけど時間が作れない。
などを弱点候補としてピックアップ
あと、肩凝りが酷いことも付け加えておこう。

一方
他人を壊れたスカウターで分析する自分自身は弱点だらけ
寝取られ耐性が無くなっている事、間男絡みでサークルでも肩身が狭い事、職場でもパッとしない事
そういう現象のみならず、人間の本質的に弱点だらけだからこそ、他人の弱点も気にするし、発見すると心が小躍りする。
誤解されそうだけれども、他人の不幸を喜ぶのとは意味合いが異なるので自分では問題無しと思っている。

結局その後雪の影響で下山するのには危険度が高いということで
一泊延長して滞在することになりました。
自然の猛威を味わった冬の旅行記でした。


東京へ戻ってから妻がパートタイマーで働き出した。
当初扶養の所得枠内で勤務時間等調整する事を考えておりましたが
比較的繁忙期の入社だったことも有り
最近はほぼ正社員並みの常勤さんに成っていて
それに俺が家に居る日は試食会と称した飲み会が増えました。
実態としては本当に「試食会」という括りなのですが
浮気が心配な俺は妻に逐一報告を求めていました。

ここで
妻の弱点の話に戻りますが、アルコールが入った妻は
性欲が強くなり過ぎてしまう事が明らかになっています。
例の「試食会」帰りを待ち切れずにソファで寝ていると
発情した妻に襲われる(笑)ことも有りました。



そして夏。

コウタさん、ユカさん夫妻の強いお誘いを受け
再び避暑地へ足を運びました。


妻は仕事終わりで駆けつける事になっていましたので
俺は先に子供を連れて前乗りしていました。

到着後すぐにBBQが始まりました。
夏休みということで人も大勢集まりました。
コウタさんとタクジのファミリー
と更にもう一家も参加しての賑やかなBBQ。

俺は何故か子供達に無駄に懐かれ、世話に追われました。
すると場がこなれて来た所で、皆から話が振られました。

タクジ嫁「俺さんの奥さんは?」

俺「あぁ、あのね・・・」

ユカ「果帆ちゃんね、後から来るの、私、駅まで迎えに行くんだ」

俺「そうそう、土曜も仕事なんだけど仕事とはいえ・・・」

コウタ「半分食事会みたいな?・・・だっけ?」

俺「そう食べて飲んで、偉そうに意見してるみたい(笑)、にしても重宝され過ぎ」

笑い話で和んだ束の間

コウタ「酔うと何してるかわからんわな・・・」

俺「そうね、はははっ」

時計はいつの間にか19時を回り
子供達をまとめて寝かしつける担当になった俺
先程のコウタさんの何気無い台詞が脳内でリフレインしてしまう。

コウタ「酔うと何してるかわからんわな・・・」「酔うと何してるかわからんわな・・・」「酔うと何してるかわからんわな・・・」


暗くした部屋の中
大勢の子供達がはしゃぎ過ぎてなかなか眠ろうとしない為1時間半くらい要したが
疲労とアルコールが重なった俺も
コウタさんの何気ない言葉が脳内をリフレインしたおかげで眠ることなく、寝かしつけという任務を終えた。

BBQをしている明るいバルコニーへ戻ると、果帆が到着したところだった。
ユカさんが迎えに行ってくれたのだ。
1組家族が帰って減っているが、コウタ夫妻、タクジ夫妻も一斉に俺を見る。
起きて来た事に驚いて目を丸くする夫たち、対照的に感謝感激の声を上げる妻たち。
俺はまだ仕事着のままの妻の側へ寄って声をかける。

俺「お疲れさん、先に温泉いただけば?」

果「ん、うん、・・・とりあえず着替えようかな、ちょっと部屋案内してくれる?」

荷物を持って部屋へ誘導する。
蛍光灯を点け、キャリーバックを置き
いつになく口数の少ない妻を察し、いつになく饒舌になる俺。

俺「んっとね、鳴かないコオロギみたいな虫がたまに出るから注意するように、でもGは今のところいないから安心・・・!!」

突然、俺の背中に抱きつく果帆、腕の力も強い。

果「・・・どうしてそんなにイイヒトなの?」

咳込む程に泣き出す果帆

果「あたしにはもったいない、あたし母親失格です、離婚して」

禁断のキーワード出現に戸惑うばかりで何も言えない俺

果「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

妻は普段そんなに謝らない、いわば希少価値有る謝罪
鞄の中からすっと紙封筒を差し出してくる。
一瞬離婚届かと思ったが、それは見覚え有るみずほ銀行の封筒だった・・・


・・・封筒の意味。

遡ること数ヶ月。
私のFacebookへ、メッセージが届きました。
差出人は知り合いでもない、○○美香という30代既婚者女性。

そのメッセージの概略ですが
まず簡単な謝罪と自己紹介で始まり
妻が寝ていたある男と関係が有った人物だと言う事が明確に伝わって来ました。
そして
牽制と憤慨
それなりに練られた文章構成から、理知的な女性像を感じましたが
最後に・・・「一緒に復讐しませんか?」

と締める内容は穏やかではありませんでした。
俺は無視をしました。
推測ですが相当荒んでいるであろう間男と、再び接点を持つ事になるからです。

数日経った頃
間男との接点を避けようとする事は結局臭いものに蓋の理論で
心はわだかまり、囚われる一方となったので、

なぜ差出人の女性が妻や私を被害者だと思っているのか?
直接的な理由を聞いてみたい気もしましたので返信する事にしましたが、
時既に遅しその女性のアカウントは空になっていたのです。

一度行動を起こしてしまうと、アドレナリンによって勢いに拍車が掛かり
間男のマンションへ足を運んでしまいました。
自分が一つの葛藤を吹き飛ばした事を実感した直後
実際に奴のマンションに着くと尻込みしてしまうという筆舌し難い程の小心かつ優柔不断。
しかし不審者扱いされる前にルームナンバーを入力し・・・呼び出し!

呆気なく
風呂上がりの奴が薄ら笑いで出迎えてくれました。
玄関まで充満した柑橘系の香りはいつかの帰宅直後の妻の残り香と同じ種類のものだった。

そうです。
谷の家に来たのです。

谷「もしかして、◯◯美香の件?」

Facebookメールの差出人名を出してくる谷。
玄関先から上がり込むつもりは無かったが、少し話しをして行く事に決めた。

谷の証言
「◯◯美香っつうのは、仕事で・・・てか取引先の元担当者で・・・あ・・結婚してる。
で、まあ、色々有ってそういう関係になっちゃって・・・向こうが本気になっちゃって
元々旦那とうまくいってない、とは言ってたんすけど、
旦那とは揉めた訳じゃないのに、◯◯美香はやたらとねちっこい性格で
色々俺の事詮索し始めたんだわ、要は束縛しようと。
元嫁と一緒。
まあ俺が地雷踏んじゃったんだって事、んで地雷女が地雷を・・・もーね、全部見られた!パソコンの中身全部
勝手に見て、勝手に騒いで、うざいうざい。
で動画見られたの、△△果帆のも。

!!!

まーまー落ち着こう、一旦落ち着いてって
こっちも職場にまで匿名のメールされて瀕死なんだから。
渡しますし、なんならここで見てってもイイっすよ。
仕事帰り?ならなんかメディアあるっしょ?出して
ほら、△△果帆フォルダ。
何故か果帆だけフルネームっしかも旧姓っみたいなっへへっ
あ、サムネイル拡大しやすか?
・・・先輩ノリ悪くなっちゃいましたよね。
何探してん?カメラ?これよ、ただの筐体の時計とかにしか見えないっしょ。
もう帰るんすか?
なんで?え?

俺「金輪際会わないでくれるか」

谷「前も言われましたね」

俺「もう色々無理ってことだ」

玄関先の棚にみずほ銀行の封筒を置き部屋を出る俺

谷「俺からしなくてもあっちから連絡してきたら?」

俺「手切れ金の意味わかるか?」

谷「なんか俺、人のモノじゃないと興奮しなくなっちゃいまして」

下手すると暴力沙汰を起こしてしまう気がして
苛立ち、感情をコントロール出来ず逃げるように部屋を出てしまったことを悔やんだ。
「だから俺はダメなんだ」
「だから仕事の交渉事もうまく行かないんだ」
「だから結婚生活も・・・」
とめどなく湧き出る負の思考スパイラルを止める事も出来ないまま帰宅し、そして動画を確認してしまいました。

・・・動画の中身

谷の部屋。
パソコンの正面。
スツールに腰掛けマウスを操作する果帆、カメラに気付く事無くモニターを覗く。
広角レンズで撮られ、手前ほど歪んで見えるが
果帆の奥で谷も別のスツールで腰掛けている。

まず果帆のその格好に度肝を抜かれる。
上半身はブラのみ、下半身は立て膝しか見えていないが下着のみかもしれない。
本人もお気に入りと思われるワコールのブラだ。
髪はアップにまとめられていて寛ぎ感も醸しだしている。
谷は締まった漆黒の上半身、ボクサーブリーフ一丁の姿だ。
それでも2人の間に緊張感は無い、明らかに一線を越えた2人の空間を見せつけられる。
完全に恋人同士の一コマを俺が盗み見ているような錯覚。

谷はPCに保管した俺と俺の不倫相手のメールを公開しているようだった。
あまり見慣れない果帆の眉間のシワがその内容の不快感を象徴していた。

果「ひくわ、ひくわ〜」

谷「見せてるこっちも恥ずかしくなるし」

果「旦那と思いたくない」

谷「まーまー、あんまり怖い顔で見てると怖い顔になっちゃうよん」

谷は何気無く果帆のウエストに手を回す、果帆は無視というかノーリアクション。
徐々に果帆のへそ周りを指先でなぞり始めると、果帆はびくっと身体と髪を震わせる。

果「ちょっと、邪魔しないで!」

谷「いーよ、見てて、つーか、声出して読みなよ、ラブラブカップルのメール」

振り返り睨む果帆、怯まず片手で胸を鷲掴みにする谷。

果「イーターいーー!」

マウスから手を離し
谷の手を叩き落とした果帆、笑っておどける谷の膝も叩き

果「はいはい、他人事ですものね」

笑いが消える谷の表情、図星を突いたかの如く勝ち誇った頷きを繰り返す果帆。
突如谷が果帆の唇を奪った。
両手で顔を抑え、まるで果帆の顔を食べ尽くすような喰らい付き方だ。

果「んーーーんーんー」

と言いつつもキスを受け入れ始める。

谷「他人事で、ここまでできっかよ」
唇を離した谷は一瞬そんな事を呟くと、また舌を尖らせ唇を合わせる。
果帆もごにょごにょ言っていたがもはや、激しいディープキス音でかき消されてしまう。
長い長いキスはいつまでも続いた。

そこまで見た俺の息は乱れ、肩で息をしていたものの、性的興奮、勃起が無いのです。
そして動画のタイムラインゲージを見て
まだ映像の序盤ということに絶望し、この後収録されている映像への期待感はゼロだった。
ただ、そこで見る事を止められなかった。
その時は見る事を止められれば良かったんです。
俺のメンタルの為には

やがて果帆の顔を覆っていた手は外されると横顔が現れた。
俺の大好きな横顔、長い睫毛、通った鼻筋、厚ぼったい下唇。
その果帆は今画面の中でキスをしている。
あの夜、車内で見せ付けられたキスとは違う、他者の目線を意識しないキス。

キスをしながら、谷の手は首元からゆっくり滑降しブラと肌の隙間に滑り込んだ。
その瞬間果帆は身体を捩らせ、笑いながら谷から離れようとする。

果「んだーめっ」

硬直化する谷、
谷を間近で見つめ、頷き同意を求める果帆。

谷は同意することはしなかった。
乱暴にブラを外そうとしながら正面に回り込み、腹部側からブラのワイヤーを押し上げる。
果帆は抵抗するものの、急にテンポアップした谷の攻勢に負け、割と呆気なく乳房が放り出され露出する。

果「だめっ、やだっって言ってんでしょーーー!」

抵抗する右手が押さえつけられ、左手で谷の頭部を避けようとしていたが
難なく侵入され、果帆の心臓側の乳房が谷によって吸いつかれてしまった。

果「もーダメってーーーー・・・」



母乳が出る乳房を吸わせる事は彼女なりの線引きだったようでした。
その後、何かを諦めたかのように谷の後頭部を母性に満ちた手で撫で始めた時、
俺は果帆が秘密にしていた「卒乳の真相」を知ってしまった気がして、胸が苦しくなりました。


谷「出た出た、・・・なぁちゃんとあれ使ってる?」

果「あ、うん、使ってるよ、だからもう口付けないで」

谷「戻ってきたじゃん」

と言い今度は乳房を持ち上げ、舌先で乳頭を刺激し出す

果「だーかーらー、もーやめー」

両手を解放された果帆が谷を押しやると、谷は簡単にスツールへ座り直した。
しかしながら険悪とは程遠い。
2人共微笑み合い、果帆は憎いメールの存在すら忘れ去っているかのようだった。
おまけに次にちょっかいを出したのは、果帆の方からだった。

右手で外れかけたブラを直しながら
左手を谷のボクサーブリーフ局部へ手を伸ばし触り始め
まるでリレー走者がバトンを受け取るごとく、後ろ手を摩り始める。
ここまで攻め気の強い、積極的な妻は久し振りに見た。

ローライズのボクサーブリーフのウエスト側が谷の亀頭部によって浮いている。

果「れーどうしちゃったのー?んー?」

立ち上がりボクサーブリーフを脱いだ谷のそれは脱いでも角度を殆ど変えず、へそへ向かってほぼ直立していた。

果「 なんでですかぁ?」

果帆の目前にいきり勃ったモノが突き出される。
相変わらず亀頭は相当な大きさを誇っている。
口を真一文字にする果帆、目は笑っているが拒む姿勢を見せる。

果「しないってば、もう」

谷「しないよ、だからコレだけ」

果「ふーん」

少し首を伸ばして、あっという間に谷の先端を飲み込んでしまった。
餌を我慢出来ない家畜のように、あっさりと。

ゆっくりとしたストローク
唾液を多く塗した肉棒
2分程果帆が奉仕を続けると谷が暴言を吐く。

谷「飽きた、さすがに飽きたわ、果帆の口」

果「じょるっ・・・酷い!」

俺(果帆もっと怒って良いところなのに、なんで笑顔なんだ?もっと怒れよ!)

谷「だから挿れよ?」

果「や、もうわかったから、ちょっとこっち座って」

言いながら纏めた髪をバサっと戻す
谷をきちんと腰掛けさせて、本腰を入れて奉仕することにしたようだ。
端からみて谷の挑発に乗ってしまっただけに思える。

座りながら乳房に手を伸ばした谷にブラを外され
更に腰のショーツに手を伸ばし脱がそうとするも、手が届かない。
見兼ねた果帆は従順にも自分でショーツを脱ぎ始める。

谷「やっぱ、飽きたわ、イカね」

果「もう!・・・じっとしてなさい!イカせるから」

陽射しが差し込み、果帆の白い肌を飛ぶ程照らす。
ほぼ膝立ちの淫猥な体勢で本気の奉仕を始めた妻。
俺は勃起しないモノをもどかしく思い、手で触れると先端はいつの間にかカウパー腺で溢れていた。

谷「あぁ〜気持ち良い・・・なぁ果帆、最近旦那のしてやった?」

果「じゅぼじゅ・・・ぽ、んん、してないよ」

谷「こんなにチ○ポに餓えてんのに、なんでしてやらないの?」

果「ふふ・・・谷くんのだーけ・・・それ聞くってことは、してあげてもイイってこと?」

谷「だーめ、・・・でもやったら絶対言えよ」

果「・・・言えな〜い、言ったら、また、中に出されちゃうも〜ん」


!!呼吸が出来ない程、胸が詰まった。


谷「・・・やっぱ、無理、シックスナインしよ、こっち来て」

果「・・・悔し〜、それにその言い方ギョーカイっぽい〜」

谷「ちゃんと伝わってんじゃん」

谷果「はははっ」

ソファの上でシックスナインの体勢を取り合い、お互いの粘膜を刺激し合う。
果帆は激しい口淫の上下動に合わせて牛の乳の様に垂れた乳房が、谷の皮下脂肪の無い腹上で
谷は動きこそ少ないが、頭を起こし両手も使って口淫しているようだ。

しばらく粘膜音のみが続いた画面を見つめる俺は、
強く握った手の中のイチモツが一瞬の快感に包まれ暴発してしまう。
勃起しない状態での暴発である。
同じような経験の有る方には理解していただけるかもしれないが
非常にフラストレーションの溜まる射精の一つである。


果「ふーーー、あぁーーーアゴ疲れたっ」

谷「なに、ギブ?」

果「しない・・・じゅぼっじゅぶ・・・」

谷「あイイね、顔痩せするんじゃない?」

果「じゅるっ・・・ギブ、した」

谷「は?早!、挿れるよ?んじゃ」

果「ゴムどこ?」

谷「え、付けんの?」

果「たりまえでしょー」

谷「ベッドのライトんとこ」

果「・・・挿れたいんじゃないから勘違いしないで」

谷「挿れたそうだけど?」

果「顔痩せしちゃうと、ファンが減るからですぅ・・・」

ソファの背もたれを乗り越え、喋りながらベッドの方へ進む果帆

果「慎ちゃんとかぁ、このままがイイって言って・・・」

谷も追って起き上がる。

果「くれるんだよ、んっ、ちょっと・・・」

あっと言う間の出来事だった。
いきり勃ったままの谷が無防備にベッド上を這って歩いていた果帆の後ろから襲いかかった。

果「ゃひゃーーーーー!!!」

ゴムを取りに行き後背位の姿勢で刺されたようだ。

果「あーーーん、もーーーー!」

果「んんんんんんんんんんんん」

谷に腰骨を固定され激しい突き
抗いつつも、媚びた声を上げ始めてしまったので
このまま快楽に身を委ねてしまうのかと思われた矢先
少し身を捩りヘッドスライディングをするように脱出を計り
そして成功した。

果「・・・もーーーーちょっとーーーー!」

うつ伏せになったまま膝立ちの谷へ抗議している果帆。

果「ほんっと、隙あらば君(くん)だね〜、駄目でしょ!」

顔を上げて谷の太腿を叩いて抗議している果帆。

谷「だから、やめたじゃん」

果「もー!このーー!」

生で挿入したことを悪びれない谷に対して、押し掛かり、そして押し倒す果帆は満開の笑顔なのです。
ベッド上にひっくり返った谷は両膝が折れた状態で若干痛がっているものの
身体の動きとシンクロして、バウンドしたイチモツは雄々しいままだった。
そして果帆自身の背中に隠れて視認出来ないが、すかさずソレを手に握ったようだった。

果「もーさせないから・・・じゅっじゅっぐじゅ・・・」

谷「・・・」

果「そーやってオコナイ悪いから、怪我もしちゃうんだよ〜・・・じゅるっじゅっじゅっ」

激しく頭を上下させ、左手を谷の脛から甲に掛けて添わせる。
怪我している方の脚なのだろうか。
明らかな母性愛というか、慈悲深いというか、愛情表現をされているようで、俺は酷く嫉妬してしまう。

谷「・・・」

果「じゅっぐちゅっ・・・でも、まぁ少し燃えたけど、さっきの」

谷「・・・」

谷は何も言わず果帆の腰を撫でる
激しく頭をストロークさせる果帆

谷「・・・果帆」

果「・・・じゅぶぼっ・・・ん?」

谷「・・・100点、」

果「ん?はぁ?」

谷「だから、100点だって、フェラだけは・・・!いっでぇ!」

すね毛を引っ張られたか抜かれたか、谷の苦悶な表情。
それでも果帆は再びイチモツを頬張る。

果「じゅる・・・でもルール守って・・・じゅっじゅっ」

ベッドの弾みを活かし、口淫の音も徐々にテンポアップしてきた。

谷「あーーーー良くなってきた、いきそう」

果「じゅっじゅっじゅっ・・・・うん・・・ん、ん、ん」

やがて細切れの痙攣と共に谷は昇天した。
妻は全ての痙攣を受け止めると、ベッドから降りてカメラの方へ向かって来た。
ティッシュペーパーを数回抜き取ると、口の中のものを吐き出し、丸め
横たわった谷の元へ再び戻る。

果「ふふふ、あたしのかちだね」

谷「ふっ」

そのまま果帆は全裸のまま小走りでその部屋を出て行った。
おそらくバスルームへ向かったと思われる。

・・・動画その1、完



多様なSNSが蔓延る昨今ですが
谷の家へ行ってから、妻のFacebookの男友達チェックをしました。
チェックといっても実際には友達削除を指図することも誘導することもしませんが

谷もまだ居ました。
アパレル時代の高橋が居ました。
sexしたことの有る男友達を私達の結婚式2次会へ呼んでいた事も知ってしまいました。
妻はとっておきの話で俺を妬かせようとしていたのかも知れません。
ただ俺は自分に寝取られの耐性が弱くなっている事
その時から徐々に自覚し始めたのです。
更に疑心暗鬼で殆どの男友達と既に・・・
とまで勘繰ってしまいます。

俺は周期的に鬱の期間が長くなったことも重なり
行動的にも迷走する事が更に多くなりました。
風俗へ行ったり、由衣と連絡を取れないかと模索したり、
谷とのコンタクトの可能性を残したまま泳がせた事も大きな痛手でした。
寝取られたくないと願っている半面、それを容認した行動でした。

つづく
果帆、さいきん旦那のしてやった?



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テーマ : えっちな体験談・告白
ジャンル : アダルト

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Re: No title

ポポロ様
続きをお待ちくださいませ。

Re: ドキドキ

BUNちゃん様

ジャックバウアーですか!光栄です。
続きはまた長くなると思いますが宜しくお願い致します。

Re: No title

のほほん様
コメントありがとうございます
続きはまた長くなると思いますが読みに来てください!

Re: No title

ikumaro様

ありがとうございます頑張ります
ウツも決して死にたくなる訳ではないので上手に付き合って行きます。
妻ともうまく付き合って行きたいと思いますw
恋愛抜けないの確かにです。
子供も・・・たぶん大丈夫だと信じます。
続きまた読みにいらしてください。
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大切な女(ひと)を寝取られた経験から、寝取り、寝取られ、NTRの世界の扉を開いてしまった34歳の男です。
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